社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由
| タイトル | 社長失格―ぼくの会社がつぶれた理由 |
| 著者 | 板倉 雄一郎 |
| 出版社 | 日経BP社 |
| 価格 | 1680円 |
| 発送可能日 | 在庫あり。 |
リアルなノンフィクション
レビュー日:2009-11-22 評価:★★★★★
筆者が経営していたベンチャー企業「ハイパーネット」における栄光と挫折を語った筆者によるノンフィクションである。1984年〜1997年の中で、アイディア一つでとてつもない成長をしてきた会社が、最後には倒産という結末をたどる。当時はベンチャーブームで、成長期には銀行が潤沢な資金提供をするが、最後には貸し渋りにより倒産に追い込まれる。
内容は非常にリアルに書かれていて、登場人物の名前もほとんど実名。どのように事業展開をし、決断をしてきたか、どんな感情を持ったか。そして、資金繰りに奔走し、銀行家とのやりとりなどが細かく分かりやすく書かれている。このような知識の無い私にとって、とてもためになり興味がわいた。
そして、最後に自身は今までの過程を振り返る。自分はアイディアを形にすることは得意だが、実際に長期に会社を経営していくことは向いていない。それから、取引先、社員に対してあらゆるミスを犯してきた。その蓄積が倒産を招いたのだと分析している。やはり経営というのは、無理をしすぎず、慎重にしなければならない、またあらゆる所に目を配っていかなければならないと考えさせられた。いろいろな意味でとても大変な仕事だと思った。
読み物としてはとても面白い。成功物語より失敗物語を読んだほうが、危機感を持てて役に立つだろう。とにかくリアルに書かれているので、読んでいくうちに入り込んでいくし、また読みやすい。この手の本を他に探して読みたいと思った。是非みんなに勧めたいし、起業家は一読だと思う。
生々しさが伝わってくる本
レビュー日:2009-08-09 評価:★★★★☆
前半を読めば、氏の新規事業を生み出すという天賦の才が十分に感じられ、こういう人がベンチャーを圧倒的なパワーで率いていくのだろうなと言うのが伝わってくる。
後半は逆に、保守的な経営が出来ない姿、銀行から資金を引き揚げられたが自分のビジネスモデルが陳腐化したとは微塵も感じていない姿が文章から見て取れる。
よく一般化がされるが、正にベンチャーを機動にのせるまでの人と安定した後に規模を拡大していく人とは違うというのが実体験を元に生々しく伝わってくる一冊である。
主観を中心にした本なので、もし客観と対に読めたらもっと面白いだろう。
それでも迫力は十分な本。星4つ。
感じがよくない。
レビュー日:2009-07-16 評価:★★☆☆☆
話し自体は、展開が面白く引き込まれる部分があります。そういう意味では、本として面白いのかもしれません。ただ著者自身の姿ですが、非常に恵まれた中での著者自身が巻き起こした失敗談ばかりで、何かを突き破った感じはありません。失敗してすぐ、出版するなども、それほど、自覚がないのではと思います。
まず、家庭は、著者を心配して医者になって欲しいと非常に恵まれています。ただ医者になりたくないという理由だけで家出して、事業を始めます。最初うまくいき、途中からその事業が次第にうまくいかなくなり、最後破綻するのですが。いつも、解決の方法があるのに、著者は、行動しません。例えば、MSに行った時、部下が突然、文句を付け出しますが。社長の著者はそれを止めずに傍観しているだけです。結果的にMSと関係がこじれます。事業が悪くなる中、いつも解決策はあるのすが、著者自身が余計な一言を言ったりして、ぶち壊します。普通のサラリーマンでも、もう少し考えて行動するようなところを著者自身でぶち壊し、それが不幸だというのは、おかしな話では。最後は、負債を抱えますが、実家に帰ってハッピーエンドでは、ないでしょうか。正直、誠実さを感じず、あまり感動はしませんでした。
起業したいのなら、目に通しておいて損はない本。
レビュー日:2009-05-28 評価:★★★★★
80年代にネットの可能性を信じ、ネット広告会社を創業。
そのビジネスモデルはビル・ゲイツも絶賛したほどで、ビル・ゲイツ
自ら会いにきたそうです。
そんな著者ですが、結局は自己破産に追い込まれるほどの失態を
した模様。
現在はベンチャーキャピタルとして活躍しているみたいです。
詳しいことは分からないので、読んで何か知ったらまた書きます。
ベンチャー企業を目指すには、便利
レビュー日:2009-02-04 評価:★★★★★
板倉氏の当時の様子が、鮮明に見えます。私自身、現在は、ベンチャー経営をしており、板倉氏が歩んだ道を教訓に今後を考えることができました。
若くして経営者を目指す人には、うってつけです。
会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」
| タイトル | 会社は頭から腐る―あなたの会社のよりよい未来のために「再生の修羅場からの提言」 |
| 著者 | 冨山 和彦 |
| 出版社 | ダイヤモンド社 |
| 価格 | 1575円 |
| 発送可能日 | 在庫あり。 |
起業する理由が描かれています
レビュー日:2009-08-10 評価:★★★★★
ガチンコ勝負を続けた著者の、事実に基づく経験本。
非常に深みがあり、面白い。
自分自身、最近会社を辞めて起業したのだが、
その理由として言いたかったことがズバリと書いてある。
負け戦に挑み、苦労することで、
歴史観、哲学観、志という人格要件を鍛えることができる。
その通り。鍛えたかったから挑戦した。
代弁してもらえているようで、非常に共感を覚える。
この本は、今現在エリートの人に本当に読んでもらいたい。
読み終わった後、きっと何かが変わると思います。
現場の人間ではなく、あくまでも人事権を持つ状況にある人が読む本
レビュー日:2009-06-08 評価:★★★★☆
本書では、日本の生産力の源泉は、現場にある紙に落とせないノウハウであり、
現場の力を正しく組織の力に結びつけるために、
人事面から以下の2点を必要だと力説している。
・関係者の性格把握からの適材適所と
・正しいインセンティブ構造の構築
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「自分の名誉と財産を守りたい人」、
「仲間の事はどうでもいいから逃げたい人」、
「生活を守るために会社にしがみつく人」、
「本当は逃げたいが後ろ指が嫌で優柔不断を繰り返す人」
など、腐敗した会社でのドロドロとした人間関係を経験してると示唆する表現もある。しかし人事権のある著者はこれらの人間を中心から外すなり、本当に力のある人間を中心に組織構成するなりで良い(その人間力を見抜くのも難しいと思うが)ので、正直に羨ましく感じた。
人事権のある人が振り向いてくれない限り、
いわゆる「腐った組織」では、
現場主導で改善することについては、この本から得ることができなかった。
全体的には示唆に富み一気に読み進めましたが、
私はそれら上記の人と戦い、
「責任を取ろうと頑張って倒れてしまう同僚」
「ストレスが原因で、家庭崩壊してしまう同僚」
「倒れた隣人を横目で、将来のビジョンが不透明になりモチベーションが低下する部下」
などを助ける政治学的な方法を期待して、
現場レベル主導で少しでもできることを
発見したかったがそれらはこの本から得られなかったので、☆4にします。
もう少し、ボトムアップの方法として
・腐った会社で現場レベル主導でできること
・人事権が制限された状態での再生のストーリー
・上記の問題児を効果的に追い出す方法
・経営層や人事を握る人に対して、インセンティブ構造に真剣に向き合わせる方法
などや、個人的興味から
・銀行、株主に対処する方法
を織り込んでほしかったです。
企業再生の現場からの本音。コンサルの評論とは異なる
レビュー日:2009-05-05 評価:★★★★★
安定した大企業と異なり、会社経営は修羅場の連続だ。筆者は修羅場では、人は性格とインセンティブの奴隷となると説明する。それぞれがインセンティブの奴隷となり、時には犯罪もおかしてしまうのだ。実際に体験した者しか書けない迫力あるフレーズである。
コンサルタントは戦略までは描く。しかし、戦略は仮説に過ぎない。戦略を回すPDCAが企業の盛衰を決める。まったく同感だ。昨年までのトヨタの強さはこのPDCAを回すところにあった。戦略の中で最も重要なのは、経済構造の理解だという。ビジネスモデルと理解してもよいだおう。さしずめ、今のトヨタはサブプライムローンをベースとした自動車好況時に経済構造を誤解したということだろう。いろいろと教訓の引き出せる本である。
今,大企業のトップに読んで欲しい
レビュー日:2009-04-30 評価:★★★★★
この本の基本は,「会社はそもそも人間が幸せになるための手段にすぎない。」という言葉に凝縮されていると思う。周りを見渡すと,この原則を忘れ,会社の奴隷になっている人,また,そういう奴隷のような社員の上にあぐらをかいている経営陣があちこちにいる。会社は頭から腐って,現場から再生するという著者の理論がまた注目される時代になってきたようだ。ぜひ,企業のトップに読んで頂きたい。
「会社は頭から腐り、現場から再生する」
レビュー日:2009-04-15 評価:★★★★★
元産業再生機構COOの著者によるマネジメントの本来あるべき姿について
書かれた本ですが、年功序列などの実力主義でない人事制度に疑問を
もたれている方にも一読をオススメします。
「会社が頭から腐る」原因として、今までほとんど失敗やリスクを
追ってこなかった学歴エリートが経営トップに付いてしまうことを
あげています。
トップに立つものほど、若いうちからたくさん失敗し泥水を飲み
そこから多くを学ぶ経験を積むべきと著者は問います。
話は反れますが、最近(?!)の学生さんの中には大企業に見切りをつけて
自分のキャリアを見据えた上で、ベンチャーを目指す方もおられるようで
頼もしい反面、自分も負けていられないなと思ったりもしました。
今日、ホームレスになった―15人のサラリーマン転落人生
| タイトル | 今日、ホームレスになった―15人のサラリーマン転落人生 |
| 著者 | 増田 明利 |
| 出版社 | 彩図社 |
| 価格 | 550円 |
| 発送可能日 | 在庫あり。 |
ホームレスの生き方
レビュー日:2009-09-02 評価:★★★★☆
青空書店経営とか、廃棄残飯は今は水かけられてて食えなくなったりとか回収の直前にしかださなくなってきたとか、ホームレスの実情を知るのに参考になった。
バブル崩壊とともに生活がなりゆかなくなってしまった人の話は怖かった
会社を辞める前に一度呼んでみる価値はあると思いました
レビュー日:2009-03-27 評価:★★★★☆
実際にホームレスになった人の生の声が取材されていて考えさせられる内容です。
「半年前までは、電車の窓から河川敷のブルーテントを見て寒いだろうなと思っていた。」という登場人物の言葉はとても他人事とは思えませんでした。
いろいろな世代のホームレスにスポットを当てているので、20代から50代のサラリーマンならば、自分の身に置き換えやすいです。
絶対に辞めちゃダメだ! という帯の通り
レビュー日:2009-03-19 評価:★★★★☆
誰もすき好んでホームレスになる人はいませんが、ふとした事をきっかけに人生を踏み外し、気がつけばホームレスになっていたという15人のサラリーマンを取り上げています。
元々2006年7月に単行本で出版され、それを大幅に加筆修正して2008年9月に安い値段で発売してもらえたのは有難かったです。
明日は我が身という言葉がありますが、今日のように厳しい経済環境の下では、誰しもがそうならないとは限らない状況が迫っています。社会保障やセイフティネットも危なっかしいわけで、我が身を守れない場合は、すぐさま人生のレールから足を踏み外し、転落することがあるのは当然でしょう。
最初に登場した52歳の元大手総合商社財務部次長は、日比谷公園に寝泊まりし、雑誌拾いで収入を得て、コンビニの廃棄弁当で食を保っていると書かれていました。それは一歩間違えば誰にも起こりうる状況で、今日本の各地で展開されている状況でしょう。会社の状態が悪化し、希望退職募集に応じて早期退職を選択したことが間違いのもとだと語っています。その後の再就職失敗から、サラ金苦、家庭崩壊への足取りの速いこと。怖い現実がこれから続々とおこりそうです。
なお、「ホームレス入門 ノブさんとの1週間」では、雑誌拾いをするノブさんに密着して、その活動をつぶさに紹介しています。買い値や雑誌の持ち込み先、ごみ拾いの儲けなど、このように生計を立てているのか、という具体例がよく分かりました。ホームレスにはなりたくありませんが、同年代の人々の生きるための努力には感心しますし、今ある職に感謝の念を強めた次第です。
もっときつい人は… いる
レビュー日:2009-03-12 評価:★★★★☆
「絶対に辞めちゃダメだ!」と本の帯の文句。
同じ言葉を以前勤めていた会社の上司に言われました。
その後、上司の声を聞かず、私は会社を辞めました。
幸い、この本のようにホームレスににはなりませんでしたが…
かなりきつい状況です。
さてこの本ですが、かなり極端な実例がオムニバス形式で掲載されています。
大企業→ウハウハ→リストラ(やめる決断)→ホームレス
不動産や株屋など高収入の仕事→ウハウハ→リストラ→ホームレス
という例が満載で、かつドラマチックに描かれています。
低学歴→零細企業→倒産→派遣社員(契約社員)→ホームレス
零細企業→倒産→サラ金→病気になる→ホームレス
というパターンは描かれていません。こういう人のほうがかなりシビアで、いま多いんじゃないかと思います。3、4年前の本の焼き直しで、すこしデータが古いです。
もっときつい人はかなりいます。
最後のセーフティーネットとは
レビュー日:2009-03-12 評価:★★★★☆
ホームレスには、公園や河川敷に小屋をたてて生活する“定住型”とサウナやネットカフェで暮らす“移動型”との2つのタイプがあると紹介されている。日雇いなどでまだ収入の多い“移動型”はプライドもあり、“定住型”にまで落ちることを恐れている。考えさせられるのは、その“定住型”ホームレスの人たちは「食べるもの」「生きること」に困らず、仲間に恵まれればむしろ今のままの生活が良いと考えてしますことである。
著書のインタビューでも知らされるは、ホームレスの方が後悔するのは「お金を失った出来事」であって、「ホームレスになった」ことではないという事実である。
現在の不況時において、ホームレスが増加することが懸念されるが、社会の最後のセーフティーネットはまず、まだ住む場所があるが収入が途絶えてしまって困っている人と“移動型”ホームレスの方に安定した暮らしができるようにする政策ではないか。
著者はホームレスを「自分とは関係ない」と思ってはいけない、決して他人事ではないと述べている。でも重要なのは自分自身がホームレスに陥りそうになった時に“定住型”にまで落ちない最後のプライドなのではないであろうか。
考えさせられる一冊である。
世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ)
| タイトル | 世界は感情で動く (行動経済学からみる脳のトラップ) |
| 著者 | マッテオ・モッテルリーニ |
| 出版社 | 紀伊國屋書店 |
| 価格 | 1680円 |
| 発送可能日 | 在庫あり。 |
トラップを知るだけでも有益
レビュー日:2009-12-05 評価:★★★★☆
この本は経済学というよりも、社会心理学やステレオタイプの説明に近い。
例として挙げられている調査や研究が、お金やモノを対象にしているという点でエコノミックなのだと理解した。
中でも、多数意見が正しいと錯覚する「集団思考」、高い値札にモノの価値が引きずられてしまう「ハロー効果」、モノを買った理由を正当化し他よりも価値を置く「保有効果」は、陥りやすいトラップ(罠)だと思った。
項目は多いが、一つ一つの文章は短めなので空いた時間に気軽に読める。流れとしては、身近な例を挙げて説明し、本論〜結論と移る。文の最後の締めにはジョークや意味深な言葉が入り、センスの良さが感じられる。
翻訳が良くないという意見もあるが、私はさほど気にならなかった。真剣に読む類の本ではないと思っていたからかもしれない。
顧客をいろいろな視点から考えるヒントになるので、営業やマーケティング・広告関係の人におすすめ。
人が陥ってしまう罠を理解し、参考にしましょう 悪用厳禁(笑)
レビュー日:2009-11-15 評価:★★★★★
いやー面白かった
人間の中に潜む様々な感情的な「トラップ」について気付かされた
「アンカリング効果」の様にビジネスで十分利用可能な事(既に自分も上手く騙されている)、「自己奉仕的バイアス」の様についつい陥ってしまう罠、自分が何か決断する時に思い出さなければいけない「保有効果」・・・
いずれもなるほどなるほどと、納得しながら読める1冊
一部の天才を除いて、この本を読んだ事がある人と読んでいない人では、大きな差がつくと思わざるを得ない1冊
ボリュームもそれなりだし、漢字に振り仮名も無いので子供にはお勧めできないが、高校生位になったら誰にでもお勧めできる1冊ではないだろうか?
論理は感情に支配される
レビュー日:2009-11-09 評価:★★★★☆
問36(二者択一) 次のどちらがいいか選んでください
A いますぐ10万円もらう B 1週間後に11万円もらう
問37(二者択一) 次のどちらがいいか選んでください
A 1年後に10万円もらう B 1年と1週間後に11万円もらう
(本文293ページより)
あなたはどう答えますか? わたしは最初の問いにはA、次の答えはBと答えましたが、これが大多数の人の答えなんだそうです
本書はこうした日常生活のトラップについて、どうしてそういう選択をしてしまうかを説明した軽い心理学の読み物です。人は論理より感情に支配され、合理的と思えた判断も直感を裏付けるために考え出されたに過ぎないことがよくわかります。
応用すれば企業のマーケティングから日常生活における個人的なやりとりにまで使えそうですが、とりあえずは面白く読んでいればいいと思います。
人間は自分が思っている以上に利己的。
レビュー日:2009-10-09 評価:★★★☆☆
妥当と思われる脳が下す判断が、どれだけ利己的なものであるか、を感じさせてくれる本です。
そのために、様々な心理学的実験の事例を用いて論証付けていっています。
中には、実験で明らかにされた人間の心理を把握することでビジネスに生かせるようなものもあり、思わぬ気付きがありました。
ただ、たまに「?」と思うような訳が出てきて少し残念ではありましたが、興味深く読める本だと感じました。
人間は自分が思っている以上に利己的、ということをまざまざと見せつけられました。
感情あるあるです
レビュー日:2009-09-24 評価:★★★☆☆
副題として付いてる「行動経済学からみる脳のトラップ」は、あまり意味を成しません。
なんとなく、日常生活でも陥りやすい【感情のトラップ】についての実験、警告等がまとまっています。
ですので、単に脳にまつわる話が好きな方は楽しめるのではないでしょうか雑学的に。
未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生
| タイトル | 未完の「国鉄改革」―巨大組織の崩壊と再生 |
| 著者 | 葛西 敬之 |
| 出版社 | 東洋経済新報社 |
| 価格 | 1890円 |
| 発送可能日 | 在庫あり。 |
JALが会社更生法に基づく法的整理対象となり、改革への最後の一歩を踏み出したいまこそ、読むべき本
レビュー日:2010-01-20 評価:★★★★★
日本経済新聞社は2010年1月19日、「日経平均」の指数構成銘柄を、会社更生法を申請し、上場廃止となるJAL(株式会社日本航空)に替えて、JR東海(東日本旅客鉄道株式会社)を新規採用すると発表した、という。なかなか意味深なニュースであった。
JALとJR東海、運輸交通業界に属するこれら二大企業の明暗は、さかのぼれば「分割民営化」される前の旧国鉄についての連想を呼び覚ます。
三公社の一つであった国鉄が分割民営化され、それぞれJR五社体制になって再生したのは、歴代の国鉄総裁(=運輸省からの天下り経営者)による改革がことごとく失敗したのち、最後の最後に、薄氷を踏むような闘いの末に、かろうじて実現したものであった。
本書は、JALが会社更生法に基づく法的整理対象となり、外部から京セラ創業者の稲盛和夫を迎え、改革への最後の一歩を踏み出したいまこそ、読むべき本ではないだろうか。
JAL再建にあたって参照すべき実例は、米国のGMや、海外の航空会社はさておき、なんといっても、いまから24年前の1987年に実現した国鉄改革という、公益性をもった巨大組織体の変革であったこと意識するべきであろう。国鉄はまさに「日本人の、日本人による、日本人のための」巨大組織であったからだ。
もちろん、私はJALの行く末が分割解体であると主張するわけではない。非効率な資産を抱え、売り上げ不振による債務超過であったという財務問題だけでなく、複数の組合を内部に抱えた労務問題の複雑怪奇さが、JALと旧国鉄には共通しているのである。
そして、政治家、国鉄内部関係者、外部の組合運動家、マスコミ・・さまざまなプレイヤーが入り乱れての国鉄改革が、まさに言語を絶する壮絶な戦いであったことは、再建途上にあるJALにもそのままあてはまることであろう。
「国鉄改革三人組」のなかでも、本書の著者である葛西敬之(現在JR東海会長)は、国鉄時代にはもっとも困難といわれていた労務・職員問題の責任者として、改革のリーダーシップを発揮した人である。それだけに、労務問題にからみた国鉄改革の記録である本書の価値がきわめて大きいのである。
本書『未完の「国鉄改革」』は、単行本で300ページを越える大冊であるが、二・二六事件の志士たちをも彷彿させるような内部改革リーダーたちの、手に汗握る、息が詰まるような心理戦を描いた、内部関係者にしか書きえない、迫力にみちたサスペンス・ドラマにもなっている。
本書と二部作をなす、『国鉄改革の真実−「宮廷革命」と「啓蒙運動」−』(葛西敬之、中央公論新社、2007)もあわせてぜひ読むことを推奨したい。
後者をあわせて読むことで、国鉄改革の経緯を「組織変革」の生きた実例として、理論的に整理することができるだろう。
国鉄改革においては、それに政治生命をかけた自民党の中曽根康弘という首相がいた。そしたまた組織内部には改革の志士たちがいた。この両者が志をともにし、息を合わせて共闘を組んだことで、改革ははじめて実現した。
ひるがえって、JAL改革にあたっては、民主党に政治的なリーダーシップを発揮し腹をくくる覚悟はできているのか、そしてJAL内部に改革の志士がいるのか。こういった疑問も脳裏に浮かんでくる。
本書は、そういった観点から、税金投入によって国民全体の資産となった、JAL再建のプロセスをじっくり見ているための、またとない参考書ともなろう。
あえてこの機会に、読むことを奨めたい。
国鉄経営悪化の構造的な要因から、なぜ分割民営化に行き着くのかが理解できます
レビュー日:2008-09-12 評価:★★★★★
国鉄の経営悪化を引き起こした構造的な要因の考察を軸に、国鉄の経営中枢にいた筆者の実務経験を交えて分割民営化に至る軌跡を辿る。
国鉄は1949年、国による直接経営から独立採算制の公共企業体へ改組し発足。独立採算制の意図するところは、全ての収入を利用者からの運賃収入で賄うという前提だった。一方で、鉄道網の整備・近代化という国民経済および地域経済のための長期のインフラ投資も求められており、こうした国家的なインフラ投資も含めて全て運賃収入に依拠するのは無理があった。鉄道インフラ整備のために国が出資するのが筋であるが、実際には財政投融資という形で長期的に安定した資金を貸し付けることになり、後々の借金経営の大きな原因になったと考えられる。独立採算制とは言え、運賃と設備投資を含めた事業計画が国会の議決により決定されていたため常に政争の具となり、運賃は抑えられつつ借金による設備投資を余儀なくされたのである。
早くも1964年に初めて赤字となり、その2年後には累積赤字に転落、独立採算性の崩壊が顕在化し始める。運賃値上げ、税金投入、合理化、賃金抑制、設備投資の抑制、赤字ローカル線の廃止など、国鉄および政府関係者には課題は明確になりつつあったが、本質的な課題のディスクローズを避け問題を先送りする方向に進んだ。以後20年にわたって問題先送りが繰り返され、借金が雪だるま式に増えていった。
本書から読み取れるのは、分割民営化による抜本改革の突破口になったのは労務問題―なかでも職場規律の是正という具体的に目に見えて分かりやすい問題であったようだ。70年代後半、経営改善のために運賃値上げを承認させ、税金による補助も膨れ上がる一方、ストライキを繰り返し職場規律が乱れた国鉄に対し国民の不満が高まるのを、政治的に看過できなくなったのだろう。80年代に入り第二臨調が発足したのを受けて、筆者ら国鉄内の改革グループが分割民営化の素案を描き、関係する政治家や臨調、さらに臨調答申を受けて発足した国鉄再建監理委員会のキーパーソン達に働きかけていく様は読みごたえあった。
無責任な当事者の発言かも?
レビュー日:2006-09-28 評価:★★★★☆
筆者は、明らかに国鉄改革の当事者である。
その当事者自ら“未完”と言ってしまうのは、合点がいかない。
できることは全てやったととの思い込みが背景にあり、未完の国鉄改革に対する
責任感が感じられないのが残念。
厳しい見方だが、国鉄改革の当事者として、もっと責任ある対処もできるのではという気がする。
JR東、西、東海と分断されていることによる不便を強いられているのは、我々国民なのである。
そのことを、どのように感じておられるのだろうか?
怜悧な改革者
レビュー日:2003-03-02 評価:★★★★★
本書は、国鉄改革三人組と言われ、1980年代最大の政治的課題であった国鉄改革の、掛け値なしに真ん中にいた一人である、JR東海の葛西氏の、国鉄入社以来の自伝的ノンフィクションである。官僚的な古い企業の人事に通じた人ならすぐに分かると思うが、葛西氏自身は、経理畑(監督官庁=大蔵省・運輸省(当時)との折衝に当たる重要セクション)と人事畑(政治的に強力な労組と向かい合う重要セクション。これらのセクションは、たとえば都銀(笑)でもエリートコースとされていますね。)を歴任した国鉄の本流、エリート中のエリートと言える経歴を歩んでおり、国鉄の墜落と復活を目の当たりに出来る立場にいた人物である。本書は、著者入社以来、どのようなメカニズムで、どのように国鉄が利害関係者に食いつぶされ、どのように組織的堕落が進んだかを詳述する。この場合の利害関係者とは、労組、内部官僚組織、政治家などなど。そんなマクロの話のみならず、労働組合とのミクロなせめぎ合いや財務省との折衝、国鉄改革時における政治家とのコンタクトなど、豊富な逸話が本書の読み応えと迫力をいや増す。そのマクロを見通す怜悧な視点と、ミクロな事態にも全力を尽くす能吏、そして情熱あふれる改革者としての著者の闘いが、凡人たる私などには余りあるほどに語られている。国鉄改革がどのようなメカニズムで進んだのか、その中でどのような矛盾が生じたのか。国鉄改革三人組の中でも、マクロとミクロを論理的に語れる理論肌の著者だからこそ書ける、類稀なノンフィクションだと思う。自分の会社は大企業病に侵されているのではないか、と思う人にとって、会社の外からのマクロ的な視点と、個別事例におけるミクロな視点の両方を与えてくれる、実に優れた本である。若干、著者の政治的な思惑も含まれている本ではあるが、大組織における改革者たらんとする人の必読の書であると思う。
大企業病との戦いという視点でも有用
レビュー日:2002-10-04 評価:★★★★★
日本最大級の企業を蝕む、安定志向、日和見主義は、民間を含む他の多くの大企業に通じるものと思う。一歩一歩確実に組織を崩壊に導く経営陣、労組、社員の真に迫る描写は、他人事とは思えず、常に自分の会社を思い浮かべながら読み進めた。国鉄という特殊な企業ならではの、政治家・官僚・労組等との複雑な関係も興味深いが、やはり改革に望む少数派が大企業病に侵された組織と戦う姿は感動的であると共に、読む人に勇気と希望を与えてくれることと思う。経済学の理論もベースにした視点で、現在の道路公団の民営化などのヒントもたくさん与えてくれる。
ちょっとアホ!理論 倒産寸前だったのに超V字回復できちゃった!
| タイトル | ちょっとアホ!理論 倒産寸前だったのに超V字回復できちゃった! |
| 著者 | 出路 雅明 |
| 出版社 | 現代書林 |
| 価格 | 1575円 |
| 発送可能日 | 在庫あり。 |
ハートに響くメッセージ
レビュー日:2009-02-15 評価:★★★★★
表紙を見たときは少し引きました。
高校生の子供に見せると笑ってました。
なるほどと思いながら読み始めましたが、中身はハートがこもった良い本です。
どっちみちやるんだったら、楽しくやろう!
ファンではなく、自分がプレイヤーになろう!
楽しみや喜びを与えられる側になろう。
喜びや楽しみを自分で作り、人に与える側に回れるようになろう。
著者の体験からほとばしるメッセージがまぶしいくらいでした。
「正直なら何でも真似できる(パクれる!)」と書かれましたが、私も出路さんの心意気を真似していきたいと思います。私も自分をさらけ出して楽しくやっていきたいと思います。
ありがとうございます!!
後悔
レビュー日:2008-11-27 評価:★☆☆☆☆
ネットで「ちょっとアホ理論」がとても
参考になったという書き込みを見て、また
レビューを見て購入しました。
本を手に取ると、軽薄な感じを持ちました。
きっと読んでも何も得られないだろうという
予感です。書いてある内容は、ちょっとアホ
ちょっとアホの連呼だけで、ばか騒ぎ書いてる
だけだろ。楽しめ、やる気、明るい挨拶、元気
???????
そんな言葉を書きなぐってるだけです。
読んでも何も得られない、雑駁で、テキトウで
軽薄で、いい加減で、こんな本1500円?
購入して後悔してます。
伝わってきません…
レビュー日:2008-09-07 評価:★★☆☆☆
表紙のハデさと、「アホ理論」の題名に引かれて読んでみましたが、
アホはほんとに「ちょびっと」で、本の中頃で眠ってしまいそうに
なりました。
中にマンガの部分がありますが、これなら全編マンガにした方が
ずっと面白いし、読者に伝わってくるモノも多いと思うゾ〜〜
(関係ないですが、著者の後見人(?)である西田文郎氏の本って
やたら「有名人とのツーショット写真」が掲載されてますよね。
あれを見る度に、「うえ〜 またかよ〜〜」と思うのは私だけで
しょうか(笑))
見ているだけで楽しくなってくる、
レビュー日:2008-07-30 評価:★★★★☆
倒産の危機に追い込まれたまさに絶体絶命の服屋の社長が、そこから巻き返すきっかけとなったのが【アホ】になることだったというくだりからスタートし読者の心をつかんでいきます。
基本的にうちではこんな感じでやってますよーという紹介が多いですがそのなかにも楽しさが詰まっております。
あとがきに西田さんの文があり1000人のコンサルタントに会うよりひとりのアホに会った方がいいという記述があり、そういうものかと妙に納得(笑)、
まねすることがとても大切というコラムが印象的でさっそくじぶんもそのスタンスでいかせてもらおうと感じました。
他喜力を持っている人が成功するというくだりがあり、ひとを喜ばせるスタンスを貫かれている姿勢がなんだかカッコイイなぁと映りました。
元気が出る一冊。
レビューだけでは
レビュー日:2008-02-18 評価:★☆☆☆☆
この本を買うのには役立たなかった。
今に面白くなるかと思って読み進めたが、結局単なる馬鹿騒ぎの連続を読むことになった。
5星をつけたレビューアーは、本気なのか?
買って損した本。
マンガでわかる 貧乏脱出・借金整理 一人でできる特定調停 自己破産しないで生活再建!
| タイトル | マンガでわかる 貧乏脱出・借金整理 一人でできる特定調停 自己破産しないで生活再建! |
| 著者 | 金森 信二郎,金森 重樹 |
| 出版社 | オーエス出版 |
| 価格 | 1470円 |
| 発送可能日 | 在庫あり。 |
適正利率の借金をお持ちの方には不向きかと・・・
レビュー日:2009-08-21 評価:★★☆☆☆
あまりにも評判が良かったのですぐに購入しました。
でも、結局は「特定調停」のことを分かりやすく書いてあるだけで、
適正な利率(最高でも18%)の借金を複数抱えている私にとっては、(たぶん)無用の長物でした。
最近は、サラ金でも18%利率のところが多いと思うので、特定調停はあまり得策じゃないのでは、と思いました。
「18%を超える利率の借金」をお持ちの方には良い本かもしれません。
本を読んで心の底から感謝の気持ちをもったのはこれが初めてです。
レビュー日:2006-09-10 評価:★★★★★
普段、活字など自ら率先して読むのが苦手な私ですがスラスラと追うようにわかりやすく読めて大変ためになりました。この内容を確実に実行するまでは中々時間がかかりそうですが年内を目標に頑張ります。
本を読んで心の底から感謝の気持ちをもったのはこれが初めてです。
本当にありがとうございました。
特定調停がよく理解できました
レビュー日:2005-05-25 評価:★★★★☆
この本に書かれていないノウハウはたくさんあると思います。しかし、特定調停をしようとする人、行政書士は必読でしょう。漫画でわかりやすく書かれており、また内容も難しくありません。ただ、特定調停を受けるような人がこの本を購入するお金をもったいないと思うのではないか?と危惧してしまいます。そもそもこのような本を読まれる人は、なかなか借金地獄に陥らないと思います。債務者コンサルタントは、債権者(回収)コンサルタントとして近々デビューするのではないでしょうか(冗談)。東大を出て行政書士、資格より知識をお金に変える力は、どこで学んだのでしょうか。大変興味があります。
使えると思う(たぶん)
レビュー日:2005-01-08 評価:★★★★★
多重債務に苦しんでではなく、この分野の基礎的な知識を得たい(基礎の基礎でいい)という立場でこの本を読んだ。 全体的な印象は、「特定調停をするためのマニュアルに徹した本」という感じ。その意味では、借金に苦しんでいる人には、とても役にたつと思う(たぶん)。 やや不満な点を述べれば、「特定調停を利用すれば自己破産せずにすむ」という筆者の考えであるが、どういう点が、自己破産と特定調停では異なるのかという点(自己破産にはどのようなデメリットがあるのか)がわからない点。しかし、マニュアルとしては、個々の書類の個々の項目の書き方まで親切に書かれており、とてもよくできていると思われる。 なお、「マンガでわかる」という点では、前半部分は「分量も少ないし、こんな話はマンガでなくても十分にわかるのに」という感じ。しかし、後半の、実際の特定調停当日の雰囲気は、よくわかり役に立つと思う。
とても読みやすく、わかりやすい本でした!
レビュー日:2004-08-01 評価:★★★★★
まぐまぐのメルマガ『自己破産せずに借金620万円を返す法』は、ずーと前から購読していました。でも、いつも斜め読みをしていて、特定調停で借金を大幅に整理できた方の報告を羨ましく見ていました。でも、今回、自分も借金が返せそうになくなってきたので、この本のお世話になることになりました。最初は、近くの本屋さんで探していたのですが、どうしても見つからなくて、このHPで買いました。読んだ感想は、何と言っても、すぐに役立つ漫画が豊富に解説してあり、説明も非常にわかりやすいため、3時間で読み終わりました。これから、本で紹介されてある無料ダウンロードで、書類をとりよせ書類づくりをします。何とか今月までには、解決したいです。これほど、わかりやすく書かれた本はないのではないでしょうか?