史記 (1) (小学館文庫)
| タイトル | 史記 (1) (小学館文庫) |
| 著者 | 横山 光輝 |
| 出版社 | 小学館 |
| 価格 | 680円 |
| 発送可能日 | 通常24時間以内に発送 |
横山光輝の傑作の一つ
レビュー日:2007-12-10 評価:★★★★☆
この作品は、歴史的偉業ともいえる司馬遷の史記に横山光輝が独特の画風により新たな命を吹き込んだ、従来の歴史漫画の域を越えた傑作である。
物語は司馬遷のオリジナルの史記に沿って進められる。
すなわち、始皇帝以前の春秋戦国時代、秦による中国の統一、項羽と劉邦による秦の打倒とその後の二人の争い、前漢王朝の鼎立、そして前漢の繁栄と凋落である。
全11巻よりなる。
最終巻では国家の衰勢ではなく、一個人に対しても視点が向けられる。
同じく横山光輝の三国志を親しんだ読者であれば、三国志に挿し込まれた古代中国の逸話が、まさにこの史記の中にすべて収められていることに気がつくであろう。
つまり史記は中国の古典中の古典なのである。
その史記をモチーフとして、横山光輝の描き出した本作品が我々に投げかけるメッセージは、単なる過去の時代を生き抜いた英雄達の冒険活劇ではない。
読者は過去の歴史を知る感動を覚えつつ、むしろ未来を発見するのである。
単なる漫画と思うなかれ、これは現代人が今を生きるためのバイブルとして十分に通用する作品である。
人間社会とはそもそも何であったのか。それを確認する教科書である。
ぜひ一読することを薦めたい。
『史記』入門の決定版
レビュー日:2005-08-18 評価:★★★★★
古今東西を見渡しても『史記』に匹敵するような古典を探すのは難しい.『旧約聖書』も『史記』の圧倒的なリアリティと人間描写の前では,影が薄いと思うのは評者だけであろうか.しかし,原典にいきなりあたるのは,一般人にはハードルが高く,その面白さを伝えてくれるガイドがぜひとも必要である.その意味で,本書はまさに『史記』入門の決定判たりえるできである.内容は『史記』列伝を中心に,歴史の流れに沿って重要なエピソードを網羅し組み立ている.特に,項羽と劉邦の漢楚戦争の下りは,原書でも同様であるが,手に汗握る展開で,鴻門の会,背水の陣,反間の計,四面楚歌,と次々に繰り出されるエピソードに嵌ること請け合いである.『史記』の内容がどこまで史実なのかは議論のあるところであろうが,この時代にこれだけの説得力のある歴史書が作られたという事実だけでも,その偉大さには圧倒される.物語的な脚色の多い『三国志』のほうが日本ではメジャーであろうが,本書を通じで『史記』のファンが増えることを願いたい.
ちょっとかじる程度なら。
レビュー日:2004-08-17 評価:★★★☆☆
漫画ですが、社会人でも恥らわずに買えちゃうジャンルです。とりあえず読みやすい。これが長所。短所は諸所に間違いが見受けられることですが、これはまあ結構詳しく学ばないと分からないと思います。ちょっと齧る程度なら問題無いと思いますが、詳しく研究をするつもりの人には薦められませんね。かく言う自分は「ちょっと齧る」つもりだったのが見事に嵌ってしまったのですが(苦笑とりあえず、決して質は悪くありませんよ。うん。